第 12 回 働き方と情報の研究会 ポスター発表 P-14

通知を 1 時間ごとに束ねて届けると、
作業の中断は減るか

山野 葵1佐伯 亮2森下 千夏1

1 北陵大学 情報学部2 みなと働き方研究所

束ねて届けると、1 日の中断は 34% 減った。
ただし急ぎの返信は 17 分遅れた。

1背景と問い

事務職は 1 日に 30 回ほど通知で作業を中断し、戻るたびに数分を失う。通知をまとめて届けると中断は減るか。減るなら、急ぎの連絡はどれだけ遅れるか。

2方法

  • 設計2 群の無作為化比較試験
  • 対象事務職 148 名
  • 期間平日 10 日間
  • 指標画面の切り替えの回数

募集212 名

除外 64 名

割り付け148 名

離脱 8 名

解析140 名

3結果

中断の回数(回/日)

束ね18.4
即時27.9

続けて作業できた最長時間(分)

束ね52.3
即時38.6

10 日間の平均。差はどちらも p < .001

中断は毎正時の直後に集まり、あいだの 30 分は即時配信の 4 分の 1 になった。作業の負担(NASA-TLX)は差がなかった(p = .082)。

4代わりに失ったもの

急ぎの連絡への返信(分)

束ね24.1
即時6.8

返信は 17 分遅れた(p < .001)。毎正時まで届かないぶんが、そのまま遅れになる。見逃した件数に差はなかった(p = .14)。

5結論と今後

束ね配信は中断を減らすが、急ぎの連絡だけは即時に通す例外の通り道と組みにする必要がある。今後は 3 か月の追跡で効果が続くかを確かめ、束ねる間隔(30 分・1 時間・2 時間)を比べる。

文献 [1] 佐伯・山野(2024)働き方情報学会誌 18(2) / [2] 森下(2023)北陵大学情報学部紀要 9 / [3] 青木・西村(2022)情報と組織 31(4)。研究・著者・所属・数値・文献はすべて説明用の架空のもの

予稿と
データの置き場